5月19日(日)にふじのくに国際高等学校の学校説明会に行ってきました。
略称は「ふじ国(ふじこく)」らしいです
今回はその説明会の様子をレポートしていきます。
この記事では
・ふじのくに国際高校ってどんなところ?
・バカロレア教育って何?
・どんな授業をするの?
・学校内はどんな雰囲気なの?
こういった疑問にお答えしていきます。
ふじ国についての情報発信も当サイトでは行っています。
もっとふじ国について知りたいという方は以下の記事もぜひご覧ください。
ふじのくに国際高校まとめ|どんな学校?説明会っていつあるの?過去問は?倍率は?
ふじ国ってどんなところ?
ふじのくに国際高校は2024年4月に開校したフレックスハイスクールです。一期生の入学は92人でした。(定員は128名)
ふじ国は「生徒の自主性・探究心を尊重したフレックスハイスクール」で、多様性を重視した高校となっています。県立高校なので当然入学者選抜(高校入試)はあります。
「フリースクール」と混同される方もいるようですが、れっきとした高校になりますね。
ふじ国の四つの特徴
ふじ国を表す四つの特徴は以下の通りです。
・登校時間がフレックスで自分で決められる。
・時間割を自分で決められる。
・服装が自由で自分で決められる。
・探究中心で学び方を自分で決められる。
「自分で決められる」というキーワードが共通しており、与えられたものをその通りにやるのではなく、自分の意志で学び方を決められるのが大きな特徴ですね。
高校卒業のための必須科目(数学Iや体育など)は受けなければいけないので、必ず
しもすべての時間割を自分で決められるわけではないのは注意点です。
登校時間がフレックス
ふじ国では登校スタイルを以下の3つから選ぶことができます。
I部(午前)、II部(午後)、III部(夜間)
ちなみに一期生92人のうち約40人がI部らしいです。
校外での活動やアルバイト等を学校側も推奨しているので、自身の生活スタイルや「学校に通う」ことの価値観によって何部に通うか選べるのは嬉しいポイントですね。
時間割
ふじ国では一般的な大学と同じように、自分で受けたい授業を選ぶことができます。
「みんなと同じ」ではなく、自分だけの時間割で自分らしい高校生活を送ることができるのが魅力の一つですね。
ただし、登校時間によっては受けられない授業があったり、空き時間も出来てしまったりするかもしれません。
また、高校卒業のために必須の科目は受けないといけないので、100%自分の思い描くスケジュールを組めるわけではないということは気をつけておきたいところです。
服装
全員が同じ制服を着て登校するのではなく、服装は自分で決めることができます。
身だしなみも当然自由なので髪色を変えたりピアスを開けたりすることも可能です。
また、校則も至ってシンプルで、ルールや学校行事も生徒と共にこれから作り上げていくということもお話にありました。
探究中心
学校での授業と聞くと単語の暗記を筆頭とした「知識の詰め込み」のイメージがまだまだ強いですが、そういったことに重きを置いていません。
自分で考える学習(=探究スタイル)を重視しており、「思考力・判断力・表現力」を身につけてもらうことを目標としています。
これは社会で求められる力であり、大学進学や就職でも役立つものとなっています。
大学入試でも総合型選抜や学校推薦型選抜といった、従来の学力重視の入試では
ない「学びたい意欲を表現する場」で選考する国立大学も増えてきました。
国際バカロレアって何?
静岡県の公立高校で国際バカロレア教育を提供するのはふじ国が初めてです。
このプログラムは世界で評価されている探究型の教育プログラムで、海外の大学の受験資格を得られるようになります。
ふじ国ではDPプログラムが採用される予定で、二年間のプログラムとなっています。
※DPプログラムについてはこちらから
二期生(現中3生)が高校2年生に上がる令和8年度から本格的に開始予定です。
今の中学3年生がバカロレア教育一期生になるわけですね。
ちなみにこの国際教育の基準を満たすためには一定の基準を満たす必要があります。
印象的だったのが化学室に設置されている緊急用シャワー。
危険な実験でもするのかと思えるようなものが置いてありましたが、これを必要とする場面はなさそうな印象でした。
また今後バカロレア棟も建てられる予定とのことです。
模擬授業見学
学校説明が終わった後、グループに分かれて模擬授業を2コマ(20分×2)受けました。
1コマは探究、もう1コマは歴史か理科を受け、どのような授業が実際に行われるか生徒さん達は体験することができました。
印象的だったのがこちらのタイマーの設置。
各教室にこちらは用意されていて、個人で考える時間、班で話し合う時間にこのタイマーを使って時間管理を行っていました。(PCでそのままタイマーアプリを使っている先生もいらっしゃいました)
授業の進め方は問題提起→考える→対話→自分なりの答えを出す→新たな疑問、といったよう文字通り探究していくスタイルで、ただ言われるがままに授業を受けていくのとは違います。
生徒一人一人で答えが違うからこそ楽しいですね。お互いの意見をぶつけ合い、そこから新たな価値観や考えが生まれていくのだろうなと思いました。
校内ツアー
模擬授業のあとは学校内の施設を案内していただきました。
各教室はこのようによく見る教室と同じようになっています。
元々が金谷高校だったので学校そのものの造りは従来の学校と似通っていますね。
各
各教室にゴミ箱は設置されていません。(校舎に3ヶ所しか置いていないようです)
代わりに教室の後ろに消しゴムのカスを入れる袋が用意されていました。
進路相談ができる未来支援室。部屋の前には大学や専門学校等、様々な資料が置かれています。
廊下に多数の資料が置かれているので興味を惹きやすいかもしれません。
カウンセラーさんとの面談も可能となっている生徒相談室。おしゃれな空間でリラックスして話ができる雰囲気でした。
重々しい雰囲気もないので、気軽に悩みを相談できる場になりそうですね。
まったく悩みを抱えずに高校生活を送り切ることは当然ですが難しいことです。なにかあったときに相談できる場所があるのは安心です。
玄関を入るとすぐ目の前に広がるのが生徒ホールです。
先にその2階の様子をご案内。ここでは生徒達が自習をしたりご飯を食べたり自由にできるスペースが充実しています。
長机にはコンセントとUSBポートも設置されていて、スマホの充電はもちろんパソコン作業も可能となっています。
一人一人が集中できるような仕切りがある机があったり、談話ができるような机やテーブルも用意されています。
いろんなタイプの子ども達に対応できるよう工夫がされていますね。
図書館やパソコン室もこの2階にはあります。
階段を降りてみましょう。
この降りた先が玄関となっています。
昼食のタイミングでパンの購買も実施されるとのことですが、それ以外の時間でも手軽に昼食をとれるようになっています。
自動販売機は飲み物だけでなく、軽食もしっかりとれるよう配慮されていますね。
ふじ国の近くにはコンビニがないので、校舎内で食事が完結するのはありがたい限り。
大学によくあるモニターも設置されています。
写真のような案内図だったりその日の予定だったりと生徒さんにとって必要な情報がここでは載せられます。
この他体育館だったり職員室だったり学校に必要な施設は当然揃っています。
また見学した際にそれらの様子もお届けできればと思います。
参加した感想
今回初めて実際に学校の様子を見ることができましたが、かなりきれいな印象でした。金谷高校跡ということで使いまわすところも多いのかなと思っていただけに、新しく生まれ変わったと言っても過言ではありません。
開校して間もないだけあり、これから色々完成していく、将来が楽しみな学校だなと感じる一日となりました。
探究型の授業も従来の学校の授業と違うスタイルで、子ども達が主導となって学んでいく体制これからの学校のあり方として必要な形なのだなと感じます。
これからもふじ国についての魅力を当ブログで発信していきたいと思います。
ぜひこの学校に興味を持った方はご家族、学校の先生にこの記事を共有なさって、ふじ国のことをもっと知ってもらってください。
今後の予定
ふじのくに国際高校ではこれからの学校説明会が行われていきます。
次回は6月1日(土)IB説明会(バカロレア教育についての説明会)、学校説明会は7月20日(土)となっています。
詳細は以下の記事からご覧いただけますのでぜひチェックしてみてください。
【令和6年度】ふじのくに国際高校・説明会情報|自分に合った学校を見つけよう
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