令和6年度6月1日(土)に開催されたふじのくに国際高校IB(国際バカロレア)説明会に参加してきました。
ふじのくに国際高校は2024年4月に静岡県島田市に開校した、多様性や自由を尊重する新しい学校です。
時間割や通学時間を自分で選択することのできるフレックスハイスクールで、自分のペースで通うことができます。
また2026年の国際バカロレア教育の導入に向けて準備が進められています。
今回はこのバカロレア教育に焦点を当てて説明会が開催されました。
IBに興味のある方はもちろん、IBについてよく知らないという方にも興味をもっていただけたらと思います。
ふじのくに国際高校まとめ|どんな学校?説明会っていつあるの?過去問は?倍率は?
スケジュール
ふじのくに国際高校IB説明会 | スケジュール |
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日時 | 6月1日(土) |
場所 | ふじのくに国際高校 |
スケジュール | 09:30~ 受付 10:00~ 全体説明 10:35~ EnglishB模擬授業 11:20~ 個別相談 |
説明会詳細
ふじのくに国際高校までの道順
金谷駅北口をでてすぐを右折します。
そのまま道なりにまっすぐ直進します。
池清ふとん店さんがある交差点を左折して、真っすぐ直進。
その後高架橋を渡ります。
島田市立金谷小学校を過ぎるとふじのくに国際高校が見えてきます。
国際バカロレアとは?
国際バカロレア(IB)とは国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムのことです。
1968年にチャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、スイスのジュネーブに設置されました。
世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的としています。
参考:文部科学省IB教育推進コンソーシアム
ふじのくに国際高校では、2026年のIB導入に向けて準備が勧められています。
IBプログラムは以下のように分類されており、ふじのくに国際高等学校ではDPプログラムを通して、世界で活躍できる人材の育成取り組んでいきます。
IBプログラム |
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PYP/3歳~12歳(Primary Years Programme) |
MYP/11歳~16歳(Middle Years Programme) |
DP/16歳~19歳(Diploma Programme) |
IBCP/16歳~19歳(Career-related Programme) ※日本での導入校はまだありません。 |
IB認定校では価値を置く人間性を以下の「IBの学習者像」として表しています。
・探求する人
・知識のある人
・考える人
・コミュニケーションができる人
・信念を持つ人
・心を開く人
・思いやりのある人
・挑戦する人
・バランスのとれた人
・振り返りができる人
「この人物像にあてはまるのか」「この人物像になりたいのか」
といった視点でDPプログラムを受講するのか考えていくのもいいかもしれませんね。
所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得することができます。
最終試験は6科目×7点+コア科目(TOK,EE)が審査され、原則45点中24点で合格となります。
※原則として、英語、フランス語又はスペイン語で実施。
国際バカロレア資格を取得すると、世界の多くの国々の大学において、大学入学資格として活用することが可能となっています。
・英語が好き
・英語を使った仕事がしたい
・世界で活躍できる人になりたい
・国際バカロレアを導入している大学に入学したい
といった方にとっては魅力的な学校と言えそうです。
国際バカロレアを学ぶ上で注意したいこと
DPプログラムでは、授業内容が、一般的なカリキュラムとは異なるので、日本の大学入試(一般入試)対策ができません。
そのため、途中でDPプログラムを辞めて、一般の大学を受験するということが難しくなってきます。
大学入学共通テストなどを利用して、大学進学を希望する場合はIBを履修することはお勧めできません。
また、DPプログラムは2年間を通して行われ、学校ごとにカリキュラムが異なります。
そのため、
DPプログラムを途中まで受講→留学→その後またDPプログラム受講
DPプログラムを日本の学校で受講→留学先でDPプログラムを受講
といったことはできないとのことでした。
高校生の間に留学をしたいと考えている方は、注意したいところですね。
学費について
ふじのくに国際高校に3年間通った場合、一般的な生徒で約40万円の学費がかかるそうです。
DPプログラムを受講する場合はその学費+研修費、教科書代、IB資格受験料などを合わせても(一般的な公立高校の3年間の学費)100万円程度より安くなることが予想されます。
制服がないこと、修学旅行を実施しないことなどから一般の学校よりも学費が抑えられるそうです
【ふじのくに国際高校】IBに向けての今後の予定
今後はIBの導入に向けて令和7年度に入学した生徒(高校1年生)さんにDPプログラムの説明会を複数回実施していく予定だそうです。
受講者が確定したのち、後期から準備を進めていくということでした。
入学後DPプログラムを受けようか迷っている場合には、学校側と相談しながら今後どうしていきたいか決めることもできるそうです。
「自分にできそうか」「向いているのか」じっくり考えてみて下さい。
模擬授業の様子
模擬授業ではIBで開講予定のEnglishBを見学させていただきました。
DPプログラムでは10人程度の少人数制で授業が行われるとのことで、模擬授業でも、説明会に参加した生徒さんを2組に分けて10人程度で授業を実施されているそうです。
実際の授業と同じように、すべて英語で実施されました
授業は、先生が出したお題に対して生徒同士がディスカッションする形式で、一般の高校のように先生の話を聞いている時間はほとんどありませんでした。
生徒同士で会話する場合ももちろん英語のため、ある程度の英語の学力がないとついていくのが大変という印象を受けました。
私自身もすべてを理解することができませんでした・・・
DPプログラムに必要な英語力は高校入学時に英検2級、英検準1級以上とされています。
今はまだ自信がないという方も、高校入試までまだまだ時間があります。
IBを学びたいと思ったら、この基準を目安に英語力をつけていきましょう。
まとめ
「今ある仕事のほとんどがなくなる」と言われる時代になりました。
「学校に通う意味」について考える子どもたちも増加している中で、一般的な学校とは違う特徴を持った学校を選択していく子供たちも増えてくると思います。
ふじのくに国際高校では「自分はどんな大人になりたいのか」ということをじっくりと考えることのできる学校生活が送れるのではないでしょうか。
今回はIBを中心とした説明会でしたが、今後学校の説明会も開催が予定されています。
「自分が無理なく通えそうか」
「楽しい高校生活が遅れそうか」
「自分が成長できそうか」
「学びたいと思える環境か」
たくさんのことに思いを巡らせて、自分が「行きたい」と思う学校を決めていって欲しいなと思います。
令和6年度のふじのくに国際高校学校説明会の情報も投稿しております下記よりご確認下さい。
【令和6年度】ふじのくに国際高校・説明会情報|自分に合った学校を見つけよう
【令和6年度】第一回ふじのくに国際高校学校説明会レポート|フレックス制って?バカロレアって何?
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