先日このような記事を読みました。
読売新聞オンライン:SNSや動画視聴長いほど全教科で正答率低く…全国学力テスト、中学国語の正答率は最低に
全国学力テストは、国公私立に通う小学6年生と中学3年生が対象となり、毎年行われています。
記事にもあるように、1日あたりのスマートフォンなどでのSNSや動画視聴が長いほど、中学国語の正答率が低いという結果が出ているそうです。
どうしてSNSなどの動画を長く視聴していると国語の能力が低下してしまうのでしょうか。
今回は
・スマホなどでの動画視聴の時間が長いと学力が低下してしまう理由
・国語の能力を低下させないための対策
について考えていきたいと思います。
スマホ時間が長いと国語の能力が低下してしまう理由
スマホの使用時間(SNSや動画視聴)が長いと国語の学力が低下してしまう理由について考えてみました。
スマホは便利な面もありますが、依存しすぎると考える力が低下してしまうだけではなく、健康にも影響が出てしまうこともあります。
ぜひ今一度自分のスマホの使い方を見直してみて下さい。
読書する時間がない
スマホでSNSや動画を見ている時間が長いということは、それ以外の活動に費やせる時間が必然的に少なくなることになります。
学校が終わってから寝るまでの時間は意外に短く、その時間内で宿題をしたり、夕食を食べたり、お風呂に入ったりしなくてはなりません。
そのため、スマホに時間を取られてしまうと当然読書をする時間を捻出することはできません。
スマホの使用時間を決めておき、他の時間は読書するなど時間の使い方を見直してみる必要があるかもしれませんね。
集中力の低下
スマホが気になって勉強に集中できないということもあるかもしれません。
LINEの通知が気になったり、SNSに更新される情報が気になったりと、用がなくてもついつい触ってしまいます。
勉強中も集中力の切れたタイミングでスマホを触ってしまい、そのままだらだらと見続けてしまった経験はないでしょうか。
スマホは勉強に活用することもできますが、勉強している時にはなるべく、触らないよう物理的に遠くにおいておくことをお勧めします。
勉強する時は電源をオフにするかマナーモードにしよう
また、休憩に使用する際も10分程度でアラームをかけるなど、使用時間を区切るといった工夫も必要かもしれません。
深く考える力が低下
SNSの情報は、完結でわかりやすい物が求められています。
また、情報量も膨大なため、一つひとつの情報に割く時間も短いのが特徴です。
特にSNS上で流れてくるショート動画などは自分の意図とは関係なく、次々に表示されてしまうこともあります。
考える前に次々に表示されてしまうことも
そのため、一つの物事に対して深く考えることができなくなってしまうのかもしれません。
SNSは手っ取り早く情報を知ることができて便利ですが、頼りすぎてしまうと自分で考え意見を持つ時間を持てなくなってしまいます。
自分がスマホを際限なく見ていると思った時には、少し休息したり、使用をやめたりするなど情報を管理する能力も必要になってくるかもしれません。
視覚に依存してしまう
SNSや動画は文字を読むというよりかは、画像を見たり、動画を見たりと視覚から情報を得ることがほとんどです。
そのため、文字を読む機会が減ってしまい、文章を理解する能力が低下してしまっているのかもしれません。
画像を見て楽しむのもいいですが、時には本を読むなど、意識的に文字を読む習慣をつけていく必要もありそうです。
睡眠の質の低下
スマホなどから発せられるブルーライトが睡眠の質を下げてしまうとも言われています。
寝る前にSNSをチェックしたり、動画を見てのんびりしたい気持ちもわかりますが、寝る前のスマホは寝つきが悪くなる原因でもあります。
充分な睡眠ができていないと勉強する気力も湧いてきません。
また、勉強した知識は寝ている間に定着するとも言われています。
寝る2時間前にはスマホの電源を落とし、読書をしたり、勉強したりして過ごせるといいですね。
スマホの使用を控え国語力を上げるための対策
SNSや動画を視聴する時間を減らし、国語力をつけるためにはどうしたらいいのでしょうか。
スマホを使用することが日常的になっている場合には、自分の行動を見直し意識して生活する必要があるかもしれません。
スマホの管理を徹底する
記事にもあったように1日にスマホを4時間以上使用している方もたくさんいるのではないでしょうか。
SNSや動画を見ることを禁止しているわけではありませんが、スマホに生活を支配されすぎてしまうと、学力が低下したり、考える力が低下したりする恐れがあります。
そうならないためにも、 1日のスマホ時間を制限する必要があるかもしれません。
スマホの機能を利用して時間が超過したら使用できない設定をするのもいいですし、物理的に使えないようにするのもいいかもしれません。
時間が来たらご両親に預けるのもいいですね
今一度自分のスマホの使い方を振り返り、改善すべきところは改善していきましょう。
読書
国立青少年教育振興機構「子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究」によると、
・子どもの頃の読書量が多い人は、意識・非認知能力と認知機能が高い傾向がある
・読書のツールに関係なく、読書している人はしていない人よりも意識・非認知能力が高い傾向があるが、本(紙媒体)で読書している人の意識・非認知能力は最も高い傾向がある。
といった結果も出ています。
ほかにも
・スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスを使った読書は増えている。
・年代に関係なく、本(紙媒体)を読まない人が増えている(平成25年と平成30年を比較して)
といった調査結果も出ているそうです。
ここからわかるように、どの年代でもスマホやタブレットの使用が増え、紙媒体を読む機会が減っていることがわかります。
しかし、読書をすることで「文章を理解する力」や「人の気持ちを想像する力」がついたり、自分とは違う価値観を持った人の考えを知ることもできます。
読書が苦手という方も多いとは思いますが、まずはスマホやタブレットでもいいので、文章を読む習慣を意識的に作ったいけたらいいのかなと思います。
読書を習慣化することによって文字を読むことに対しての対抗感も薄れていきます。
ぜひ自分が続けやすい方法で、文章を読む習慣をつけていって欲しいと思います。
毎日スマホで1記事だけニュースを読むでもいいと思います。
集中力を高める環境作り
国語力を上げるためにはスマホ時間を控えて読書すればいいというわけでもないはずです。
やはりそこから、自分なりの学力を上げる努力が必要になってくるのではないでしょうか。
勉強するためには環境を整えることも大切です。
先ほども言ったように勉強しているつもりでも、スマホを触っている時間の方が長ければ意味がありません。
・勉強する時にはスマホの電源を切る
・休憩時間スマホを触る時には時間を区切る
などスマホに邪魔されない環境作りをしていく必要がありそうです。
また、勉強する机の上や中も整理整頓し、勉強するモチベーションを高く持てるようにしておきたいですね。
推しの写真を飾ってやる気を出すのもいいですね
意識してアナログに生活する
普段何気なく生活していると、色々なことをスマホやタブレットに頼りがちです。
例えば、
・ニュースを見る時もテレビや新聞ではなくスマホ
・時間もスマホで確認
・勉強でわかないことをスマホで検索
・検索したことをスクショして保存
・メモもスマホにとる
などなんでもかんでもスマホに頼っている気がします。
私自身も便利なのでスマホですべてを済ませてしまうことも多いですが、意識して紙を使ったり、文字を書いたりすることも大切かもしれません。
特に、スマホから得た情報は自分の頭に入っているつもりでも、ほとんど記憶されていないような気もしています。
調べ物をした時には、スクショして終わりではなく、紙に書き写して自分自身が納得する時間をつくるなど、意識的に頭を使うことも大切かもしれませんね。
無駄に思える時間も想像力や考える力を育てることに繋がっているかも
健康的な生活
集中して勉強するためには、健康であることが一番だと思っています。
寝不足だと、勉強したとしても、知識が定着するのにも時間がかかってしまいます。
体調を整えるということは本当に基本的なことかもしれませんが、意識するのとしないのでは勉強も質も変わってくるはずです。
勉強の前に自分の生活の基礎がしっかりと作られているか確認してみて下さいね。
まとめ
ここまで、「スマホの時間を減らして読書をしましょう」とお勧めしてきましたが、そうすんなりとできるものでもないと思っています。
毎日の生活でいっぱいいっぱいだったり、スマホを見ている時間が楽しかったりなかなか読書をする時間を作れないのが現状ではないでしょうか。
私自身は読書をすることが趣味の一つになっているので、読書することに対しての抵抗感はありません。
しかし、新しく何か始めるとなれば気力も必要ですし、すぐには始められません。
このように、読書を始めることは気力も必要ですが、読書をすることで、身につく力も確かにあるのではないかと思っています。
いきなり紙の本の本をがっつり読むことは難しいと思うので、スマホやタブレットなどで、短い文章を意識的に読むところから始めてみるといいかもしれません。
ニュースやブログ記事などがお勧めです。
noteでは無料でたくさんのブログの読むこともできます。
私は古賀史健さんの文章をnoteでよく読みます。
「スマホが原因で学力が落ちている」と言われてしまわないためにも、スマホに使われるのではなく、自分自身がコントロールしていけたらいいなと思います。
この記事が皆さんがスマホの使い方を意識する一つのきっかけにしていただけたら幸いです。
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