皆さんはVUCA時代という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
未来を見通しにくくなった現代社会の状況を表した言葉で、ビジネスや教育の現場で広く使われているそうです。
今回はこのVUCA時代とはどんな時代なのか、どういったスキルが求められるのか考えてみたいと思います。
家庭教師のみらいのYouTubeでもVUCA時代について投稿しております。ぜひご覧ください。
VUCA時代って?
VUCA時代とは(Volatility 変動性・Uncertainty 不確実性・Complexity 複雑性・Ambiguity 曖昧性)の頭文字をとった言葉です。
・Volatility 変動性・・・社会の価値観や仕組みの変動が激しい状態のこと。
・Uncertainty 不確実性・・・先行きを見通すことが難しく、不確実な事柄が多い状況のこと。
・Complexity 複雑性・・・物事がとても複雑で、たくさんの要素が絡み合っていること。
・Ambiguity 曖昧性・・・はっきりとした正解が存在しない状況が生まれることを意味しています。
もともとは、アメリカとソ連の冷戦が終わった1990年代、国同士の関係が複雑化し、軍事的な戦略を立てることが難しくなったため、それまでのやり方ではうまくいかなくなってきた状況を表した軍事用語だったそうですが、現代ではビジネスや教育に用いられています。
変動の激しい現代では、過去の実績や経験が通用しなくなってきています。そのため、答えがわからない複雑な問題を抱えることが増えてしまいました。
VUCA時代 子どもたちに求められるものとは?
自分自身を知ろう
自分はどんなことが好きなのか、興味があるのか知ることは将来につながる大事なことだと思います。
近年、夢を持たない子どもたちが増えていると投稿しましたが、夢やなりたい職業ではなく、「どんな大人になりたいか」「どんな自分でありたいか」ということを考えていくことが大切かもしれません。
夢を持たない子どもたち|どうして子どもたちは夢を持たなくなっているのか
新しいことにチャレンジすると失敗することもあると思います。しかし、自分の苦手なことがわかると、解決策や「次はこうしよう」という改善策も自分なり考えることが出来るようになるかもしれません。
新しい趣味を見つける、新しい場所に行ってみるなど興味のあることはどんどん試してみて下さいね。
変化を楽しむ
VUCA時代では変化していくことが当たり前と考えられています。
今まで通用していたことが、近い未来通用しなくなることも考えられます。「変化に対応しよう」「変化についていこう」と思わず、変化を楽しむ気持ちが大切かもしれません。
間違っていると考えられていたことが、将来はあたり前の世の中になっているかもしれません。価値観が次々に変わっていく世の中で、自分の持っている考えや、思いを大事にしていって欲しいと思います。そして自分の価値観を大切にして下さい。
周りの人との協力
インターネットの普及によって、日本だけでなく海外の人ともコミュニケーションをとることが出来る時代になってきました。
将来、海外の人とお仕事をすることも十分に考えられます。狭い視野に囚われないで、広い視野や視点を持つことも大切になってくると思います。
国籍や年齢、性別など関係なく、自分の意見や考えを伝えたり、相手の考えを受け入れていく必要があるかもしれませんね。
自分の考えも大切ですが、周囲の人の意見も大切にしたいですね。
固定観念にとらわれない
先ほども書きましたが、VUCA時代は常に変化していく時代です。
しかし、「これはこういうもの」「これは間違っている」と決めつけてしまうことも多いと思います。「いい大学に行って、いい会社就職した方がいい」という考え方がある一方で、自分の叶えたい未来のために進路を選ぶこともできる時代になりました。
だからこそ、自分で調べたこと、見たこと、感じたことを大切にしていって欲しいと思います。周囲の人の意見も大切ですが、固定観念に縛られることなく、自由に発想していって欲しいと思います。
「学校には行かなければいけない」という考えも固定観念に縛られているかも
VUCA時代をどう生きる?
近年はAIが活躍の場を広げていっています。今ある仕事は将来、AIに奪われてしまうとも言われています。
【AIに負けない子どもを育てる】著:新井紀子
今活躍している職業はなくなってしまうかもしれません。だからこそ、これは将来役に立たないと決めつけず、様々なことに興味を持ってみて下さい。
始めから苦手と決めつけずに1度は試してみることも時には必要かもしれません
そして、自分にしかできないことをたくさん増やしていって欲しいと思います。自分にしかできないことは特別な才能を見つけないといけないというわけではありません。
趣味や人よりちょっと得意なこと、周りの人に褒めてもらえることなど、小さなことでも自分の長所を大切にしていけば、自然と自分の武器になっていくと私は思っています。
これからの時代、自由に自分らしく生きていけたらいいですね。
【これからの世界をつくる仲間たちへ】著:落合陽一
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決められたルールに沿って行動することよりも、自由に考えて行動することの方が難しいですよね。自由とはいっても、人の目が気になる、そもそも自分にできるのかといったブレーキを自分自身で作ってしまうこともあると思います。いきなり大きなことに挑戦するのは難しいと思うので、自分にできることから少しずつ試して自分の知識や経験を広げていけたらいいですね。
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