家庭教師のみらい

新学期が始まり、約2ヵ月が過ぎました。

新しいクラスにも慣れ、学校生活を楽しむ余裕がでてきたころでしょうか。

一方でクラスや学校に馴染めず、不安や孤独を抱えているお子さんもいるはずです。

そこで今回は

・子どもが学校に行きたがらない理由

・不登校になる前に親ができる対応

についてご紹介していきます。

子どもが学校に行きたがらない理由

子どもが学校に行きたがらない理由は何でしょうか。

人によって理由は様々ですが、考えられる理由を挙げてみました。

いじめやからかいなど

クラスメイトや友達からいじめを受けている場合には学校に行きたくないと感じるのは当然のことです。

いじめの可能性ある場合にはすぐに学校にも相談し、対処する必要があります。

いじめだけではなく、友達からのいじりやからかいが嫌で学校に行きたくないと感じている子どもたちも多いはずです。

悪意のない「いじり」や「からかい」であったとしても、人によっては不快に感じてしまうこともあります。

また、いじりは「いじめではないから」と我慢してしまうこともあるため、人に相談しずらいといった苦しさもあると感じています。

友達ができない

友達ができないことで、学校に行きたくないと感じている子どもたちもいるはずです。

友達がいないことは決して悪いことでも、恥ずかしことでもありませんが、本人が友達ができないことに悩んでいるケースもあります。

「休み時間に何をしていいのかわからない」

「一人でポツンとしてしまう」

といったことに焦りや、不安を感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

お子さんがこういった悩みを打ち明けてくれた場合には、「友達がいないのは悪いことではない」ということを伝えたり、「一人での上手な過ごし方」を一緒に考えたり、といった手助けができるかもしれません。

勉強への不安

「授業についていけない」

「勉強が難しすぎる」

といった悩みを抱えているお子さんも多いと思います。

逆に、授業の内容が簡単すぎて自分に合っていないと感じている場合もあるかもしれません。

勉強についていけないお子さん→家庭教師や塾などでカバーしてもらう、学校側にも相談する

勉強が簡単すぎるお子さん→家庭教師や塾で+αの勉強をする、レベルの高い学校への編入を考える(高校)

勉強したくないから学校に行きたくないというケースもあります

などといったようにお子さん一人ひとりの学習状況に合わせて対処していく必要がありそうです。

先生との相性が悪い

クラスの担任の先生、教科の先生が苦手、怖いといったような悩みを抱えている子どもたちもいます。

先生にも相性があると思います

自分自身の学校生活を振り返ってみても、

「あの先生が苦手」

「怖い」

といったような苦手意識を感じていたことがあったように思います。

特にクラスの担任の先生は毎日接することになりますので、苦手意識をもっている場合には、「学校に行きたくない」という原因にもなりえます。

お子さんの不安が強い場合には、話をじっくり聞いてあげたり学校側にも相談したりといったように、不安を和らげてあげましょう。

また、

・先生からいじめを受けている

・先生から不適切な指導や対応

があった場合にはすぐに学校側に相談し、お子さんを守る対策を立てていくことも大切です。

体調不良

「学校」に対しての不安が強く、心が弱ってしまった時には、体調に問題が起きやすくなってしまいます。

・なんとなく体がだるい

・やる気がでない

・起きられない

・頭痛や吐き気、発熱

などといった体調不良に悩まされてしまうこともあるはずです。

頭痛は発熱といったような、特定の症状が出ていなくても、お子さんが体の不調を訴えてきた時には、ゆっくりと体を休める必要があるかもしれません。

気持ちが辛いと体も辛くなってしまいます

そして、悩んでいることや不安なことがないかじっくり話を聞いてあげましょう。

理由を特定できない

お子さん自身が学校に行きたくない理由をうまく説明できない場合もあります。

・色々な不安が重なりあっている場合

・なんとなく学校が嫌になってしまった

・理由はわからないが体調が悪い

などお子さん自身も自分の状況を整理できていないことも多いのではないかと思っています。

自分の気持ちを整理できていることの方が少ないかもしれません

「学校」に行きたくない理由を特定しようとしすぎず、お子さんの気持ちに寄り添っていくことが大切かもしれません。

子どもが不登校になる前に親ができること5選

お子さんが「学校に行きたくない」と伝えていた時、親御さんができることは何でしょうか。

以下に紹介していきます。

1.子どもの話に耳を傾ける

まずは、お子さんがどうして「学校に行きたくない」のか理由を聞いてみましょう。

この時、お子さん自身もうまく説明できない場合には

・不安に感じていること、困っていることはないか

・体の調子はどうか

などを聞いてみるのも良いかもしれません。

話しを遮ったり、否定したりせず
気持ちを吐き出せる場を作りましょう

また、お子さんが親御さんに話しづらい内容である場合もあります。

お子さんが話したくないようなら、無理に聞き出す必要はないと思いますが、誰かに相談することで、気持ちが落ち着くこともあります。

専門家(カウンセラーや不登校を支援している団体など)に問い合わせ、サポートをお願いしてみるのも一つの方法です。

どんなケースであっても、無理に聞き出そうとしたり、理由を特定しようとしすぎないことが大切かもしれません。

2.解決策がないか検討する

お子さんが「学校に行きたくない」理由が明確にある場合には、解決策がないか探っていきましょう。

ちょっとした声掛けや手助けでお子さん自身が気づきを得て、学校に行ける場合もあると思います。

対処法がわかれば安心して学校に行ける場合も

同時に、簡単に解決できない場合も多いはずです。

問題を解決しようと思いすぎず、お子さんの様子を見守りながら、時には

・家で休息する

・家で勉強する

といったように、学校から離れる選択をする必要もあるかもしれません。

3.学校と連携する

お子さんが抱えている悩みや学校に行きたがらないことを先生や学校に相談してみるのも一つの方法です。

お子さん自身や親御さんだけで解決できることばかりではありません

また、第三者に話を聞いてもらうことで、新たな気づきがあることもあります。

先生に相談することで、解決できる問題もあるかもしれません。

お子さんが学校に話して欲しくないといったケースもあるかもしれませんが、誰かに助けを求めることも時には大切ではないでしょうか。

4.専門家の力を借りる

学校に相談しづらい内容である場合や、お子さんが学校には相談してほしくないといった場合も多いはずです。

そういった時には、不登校を支援している団体を頼ることもできます。

支援団体には、お子さんの悩みに対して適切な相談に乗ってくれるプロの方が在中しているところもたくさんあります。

一人で悩まず、ぜひサポートを受けて欲しいと思っています。

もしも、お子さんが不登校になった場合にも、その後の対応や進路について相談に乗ってくれるはずです。

ご家族やお子さんにとっての味方を作るといった意味でも支援団体を活用することをお勧めします。

5.学校以外の選択肢があることを提示する

お子さんが悩んでいる、苦しんでいる場合には、学校以外の選択肢を提示することも時には必要かもしれません。

親御さんとしては、「学校に行って欲しい」という気持ちは強いと思います。

しかし、お子さんにとって学校に行くことが最適とは限らないと思っています。

近年では、通信制の学校やフリースクールなど、普通の学校以外の選択をする子どもたちの数も増えてきています

お子さんにとってどんな選択ができるのか、じっくりと考えてみて下さい。

親御さん自身のケアも大切に

お子さんが「学校に行きたくない」と伝えてきた時、不登校を選択した時、お子さんが不安なのはもちろんですが、親御さんも不安や焦りを感じると思います。

「これからどうしたらいいのだろう」

「私が悪いのだろうか」

といったようなネガティブな感情が沸き上がってくることもあるのではないでしょうか。

親御さんの気持ちが疲れてしまうことも

しかし、学校に行きたくないと感じること、不登校を選択することは決して悪いことではありません。

そして、不登校になる原因も特定することが難しいことが多いと考えています。

だからこそ、親御さんも自分のことを責めたりせず、時には専門家のサポートを受けながらお子さんを支えていって欲しいと思います。

近年では、学校以外の選択肢も増え、不登校を支援している団体の数も増加してきています。

支援団体では、お子さんの悩みに親身になってくれる方がたくさんいます。

ぜひお子さんに合った支援方法を見つけて、お子さんの未来を守っていって欲しいなと思います。

そして、親御さん自身もリフレッシュしながら自分のことを大切にして下さい。

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