家庭教師のみらい

先日こんな記事を見つけました。

静岡県磐田市の精神科病院「福田西病院」に2024年4月静岡県内最大規模となる50床の児童思春期精神科専門病床(20歳未満)を備えた「児童思春期病棟」が開設され、不登校に悩む子供たちの入院診療が行われることになりました。

不登校の児童の数は年々増加傾向にあります。しかし、不登校の子どもたちをケアする場所が十分整備されているとは言えません。

こういった施設が充実することで、子どもたちが自分らしい未来を見つけられる第一歩になるのではないでしょうか。

福田西病院「児童思春期病棟」とはどんなところ?

福田西病院に開設される児童思春期病棟では、不登校に特化して、その一因とみられる精神疾患に着目した治療を行うことのできる全国でも珍しい病院となります。

入院病床50床のうち3分の2を不登校の背景にある精神疾患の治療にあて、残りの3分の1を摂食障害などの治療に充てるそうです。

不登校の原因の上位と言われている「無気力や不安」の背景には精神疾患の影響があるとも言われています

また、20代の女性に多かった摂食障害ですが近年では小中学生の数も増加しているそうです。

こういった疾患に特化した病院ができることで不登校の子どもたちが過ごしやすい、生きやすい世の中になっていったらいいなと思いました。

今までどこに相談していいかわからなかった方たちの
強い味方になってくれるはずです

どうして子どもたちの摂食障害が増えているのか?

摂食障害は食行動を中心にいろいろな問題があらわれる病気です。一般に「摂食障害」というと主に神経性やせ症・神経性過食症のことを指しますが、DSM-5(米国の診断基準)では新たに過食性障害・回避制限性食物摂取症も摂食障害の診断に加わりました。

摂食障害 情報ポータルサイト

病床数でも3分の1を占める摂食障害ですが、どうして近年接触障害の子どもたちが増えているのでしょうか、その原因について考えてみました。

SNSによる痩せていることへのあこがれ

子ども達がSNSから受ける影響は大きく、

「あこがれのインフルエンサーのように痩せてきれいになりたい」

といった憧れが、過度な食事制限に結びついてしまうこともあります。

近年はSNS上で自分のことを気軽に発信できるため、周囲からの視線に対して敏感になっているのかもしれません。

SNS上の投稿は加工することもでき、すべての人が痩せているわけではないのにも関わらず、

「自分は太っている」

「周りの子はみんな痩せている」

「もっと痩せなければ」

自分の体型に対して否定的な気持ちが芽生えてしまう子どもたちが多いのではないでしょうか。

 自分だけが太っているように感じてしまうことも

痩せている=きれい、美しいと過度に思い込むことで食事をとることに対して抵抗感が生まれてしまうのかもしれません。

コロナ禍による食事の変化

コロナ禍によって黙食や個食が増えたことが、摂食障害が増えている原因の1つとして考えられています。

学校の給食であっても、友達と楽しく話をしながら食事をしていたコロナ前と比べて、現在は楽しく食事をする場面が減少してしまったのかもしれません。

「コロナにならないように静かに食べないと」

「食事する時はコロナに感染しやすいから気を付けよう」

と思うことによって食欲が湧かない、食事に対してネガティブなイメージをもってしまう子どもたちも多いはずです。

コロナ太りを気にしてしまう子供達もいるそうです

不登校は病気なの?

こういった記事を目にした方の中には

「不登校は病気じゃないのに」

「学校に行っていないと入院しなければいけないの?」

と不安に感じた方もいるかもしれません。

確かに、不登校だからと言って誰もが健康に問題を抱えているわけではないと思います。

しかし、一方で不登校の子どもたちの中には強い不安を抱えており、生活に支障が出ているケースもあります。

不登校だから入院するのではなく、

・気持ちが辛い

・不安が強い

・食事の摂り方

に問題がある子どもたちが体調を整え毎日の生活を過ごしやすくするために治療する場所だと考えています。

学校に行っている行っていない関係なく自分の体調を整えることはとても大切です

退院したら学校に行かなければならないというわけでもはないはずです。

不登校の原因は人それぞれだと思いますが、こういった不登校の子どもたちをケアできる場所が増えていくことで、子どもたちが安心して毎日を送ることができるようになったら良いなと思います。

自分らしい生き方を模索するために

近年は不登校の子どもの数は増加しており、これからも増加していくことが考えられます。

学校にとらわれることなく自分の生き方を見つけることのできる時代になってきていると思いますが、その一方で十分な支援が受けられず、苦しんでいる子どもたちも多いはずです。

自分のやりたいことや挑戦したいことがあっても、気持ちや体がついていかないことががあるかもしれません。

そういった「できないという経験」が子どもたちが自信を失う原因にもなってしまいます。

不登校の子どもたちが自分の未来を切り開くためには気持ちも体も健康であることが一番大切だと思っています。

まずは自分の体に耳を傾けて不安や不調を取り除くことが大切かもしれません。

不安や不調を取り除くことで自分のやりたいことがわかってくるかもしれません

福田西病院のような不登校専門の病院ができたことで、不登校に悩む子どもたちが自分の居場所を見つける第一歩になったらいいなと思います。

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安心して過ごせる居場所を提供できるよう日々活動をしております。気になった方はぜひこちらの関連記事も読んでみてください。

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